[私の旅と焼きもの]

1997年、友人とロンドン近くノフォーク州リングの、ピーター・レイノルド先生の工房で、作陶する機会を得ました。

日本の萩で勉強したという先生は、轆轤や、道具も日本製で、工房も日本式でした。先生の作品は、ピッチャー、サラダボール、カップ、等 生活雑器で、結構あちこちのショーウインドーで、見かけました。

私は、コーヒーカップとお皿を作りましたが、現在はもう手元になく残念


先日、ベトナムに出掛けハノイ近郊のバッチャン焼きの工房を見学しました。

 若い男性が型押しした蓋物を削りで調整、女の子達は、おしゃべりに花を咲かせながら手書きで絵付けを、年配の女性は釉掛けと、分業で製品を仕上げていました。 

重いのが難点ですが、素朴な風合いで、ベトナムらしいティーポットと、茶碗を購入しました。



今年は春に、憧れのエジプトに行き、ヌビア砂漠の砂を持ち帰り、、、、ピラミッド、スフィンクスに感動し、、、、アブ・シンベルやルクソールの古代エジプト文明に心動かされ、、、今、現在、ヒエログリフ文字と、古代神々の姿を象嵌した物を作陶中です・・・・・



2001年、イランで世界遺産のぺルセポリスをみた時、その広さと、レリーフの美しさに驚きメソポタミア文明の出発点を、肌で感じました。

イスファハンのモスクのブルータイルの美しさに、心を奪われ帰り、、、早速モスクをイメージした蓋つき壷(自分用の骨壷!!)を、作ってみました。

下絵具と彩磁で、色はほぼ自分のイメージ通りでしたが、出来上がりが思ったほど大きくなく(きっと・・・骨太の私には、窮屈??)、蓋と本体が微妙にゆがんでいて、私らしいアバウトな作品になりました。            




2003年、ギリシャのエーゲ海の青い海、島々の白い家を沢山見て、磁器土の皿と湯呑みという、古典的な形に、ギリシャ風景を、絵付けに取り入れてみました。

暑かった気候、青い・蒼い・藍い・海と空が印象的で、その強烈過ぎる色のせいか、かえってギリシャ風景が描けなかったのが、いまいちでした。


そんなわけで、私の作風は、トルコ風、タイ風、インド風、カンボジア風等々、影響を受けながら世界をフラフラとさまよっています。

侘びとか寂びとか・・・・が解かる日本風に、いつ帰ってこれるやら?